渡邉千香子
Joined NRTAS in 2021
幼い頃から航空業界に憧れを抱き、航空業界に絞って就職活動を進めました。ANAに惹かれ、羽田か成田のどちらで働くべきかで迷ったのですが、成田は国内第一位の貨物取扱量を誇り、フレーター便(貨物専用機)の経験を積むことができることに魅力を感じました。また就職活動で説明会に何度か参加する中で、NRTASの和気あいあいとした雰囲気も決め手になりました。現在は、PAX便(旅客機)とフレーター便のハンドリング業務に携わり、貨物や手荷物の搭降や航空機を誘導するマーシャリング、給水作業や旅客搭乗橋「PBB」の装着脱などを行っています。
入社3年目で基本的な作業を実施する為の資格は一通り取得しましたが、「ロードマスター」という機側の責任者やコックピットとやりとりして到着出発をサポートする「ヘッドセットオペレーター」など、全ての業務ができるようになるには100以上の資格が必要になります。私の取得している資格はまだその半分ほど。フレーター便の機種によっても資格は異なるので、勉強の日々が続きますが、常に新鮮な気持ちで成長を実感しています。
私は航空機への機材の装着が苦手で、できるまで何回も訓練を繰り返しました。航空機に傷をつけず、数センチのずれも許されないほどぴったり並行かつ水平に機材をつけるにはかなりの技術力がいるのです。航空機へお客様が乗り降りするための橋を装着するのも、定められた時間内で終えること目指し、運航予定の無い機体で何回も練習し、最近ようやく慣れてきました。実際この作業はグランドハンドリングの中でも難易度が高いものです。人により習熟に差が出るので、取り残されないよういつも必死でした。
グランドハンドリングのチームワークが最も試される瞬間は、便が遅れてやってきた時です。機材を航空機に着脱したり、ハイリフトローダーと呼ばれる特殊車両を使用して、貨物が入ったコンテナやパレットを旅客機の貨物室から取り降ろしたり、搭載したりします。6人ほどのチームでそれぞれが同時並行で作業を進め、早く安全に作業を終えるよう個々人がギリギリの戦いに挑む。全ての頑張りが結実して、定時で1便を送り出せる。そのように無事に地上から機内のお客様に手を振って送り出すグッバイウェーブの瞬間は、安堵と達成感を感じます。
入社2年目、私は自ら手を挙げ、ANAグループが運営する広報「BLUE SKY NEWS」に携わるようになりました。就職活動時の説明会では、グランドハンドリングの仕事の説明が専門的で難しいという印象がありました。それもあって、この仕事の意義深さや実際の現場の空気感をもっと多くの方に魅力的に伝えることで、興味をもってもらいたいと思いました。
その一つとして、仕事の内容を動画で伝えることに取り組んでいます。どうすればわかりやすく、見た人の心に残るのか。小道具一つにもこだわり、広報担当間で「ああでもない」「こうでもない」と悩みながら、舞台裏のリアルを楽しく伝えられるように企画・演出をしています。その成果もあってか、就職活動でこの動画を見て入社を決めたと言ってくれた後輩がいて、本当に嬉しかったです。
グランドハンドリングは、ちょっとした油断が怪我につながる、常に危険と隣り合わせの現場です。そんな私たちの部署では、アサーション(コミュニケーションスキルの1つ) と言ってお互いを守るためにさまざまな状況において声を掛け合う風土が根づいています。また、「グッドジョブカード」という感謝を伝える仕組みがあるのですが、私はこれを使って頻繁に感謝の言葉を伝えるように心がけています。日頃からお互いの動きに関心が向くので、チームとしての結束や士気を高めているものだと感じます。
航空機は会社や目的地ごとに、国や文化が異なるだけでなく、細かなルールにも違いがあります。だからこそ、チームで逐一情報共有し、常にアップデートすることが不可欠です。人の目に映るものではないですが、こうした舞台裏でのコミュニケーションの積み重ねが毎日の安全かつスムーズな運航を支えています。
成田での生活にもようやく慣れました。私は地元が茨城ですが、学生時代も成田に通っていました。入社前から行き来していたこともあり、愛着があります。成田はおもしろいまちという印象です。空港があるので海外を感じるような建物も多く、レストランもアジア料理やヨーロッパ料理などと国際色豊か。そうかと思えば、成田山をはじめ歴史ある日本の街並みが残されていて、ワクワクするような場所です。夏にはお祭りなどの行事も盛んに行われ、同期と一緒によく足を運びます。駐機場から見える打ち上げ花火は、何度見ても綺麗です。また、近所にはスーパーや映画館があり、暮らしやすい成田で、プライベートもリフレッシュできるのは、NRTASで働く魅力の一つです。
出社
制服に着替え、朝礼室でアルコールチェックし、朝礼を行います。
事務所へ移動
ランプ(駐機場)内にある事務所へ移動し、担当する便のチェックや事前準備を行います。
機材車両チェック
その日に使用する車両全ての稼働チェックを分担して行います。
当便の搭降載
搭降載作業が終われば、事務作業を行います。
退社
事務所に戻って着替え、業務を終えます。
3サテ奇数側SPOT
夕日が綺麗に見え、飛行機の離着陸が間近で見られます。
SPOT220番台
成田で開催される花火大会の日は、滑走路上からとても綺麗に花火が見えます。
到着前のPBB
ブロックイン(完全停止)直前の航空機が目の前で見られ、迫力があります。
ANAの国際線事業をリードするNRTASは
さらなる高みへ。新たな時代を切り開きます。