自分を超え、もっと笑顔に
あふれる空港へ。

大学時代、オーストラリアのパースへ短期留学しました。拙いながらも外国の人と一生懸命英語でコミュニケーションし、英語が通じた時に感じた喜びや人のあたたかさは、英語が苦手だった私にとって忘れがたいものでした。それがきっかけとなり、空港という場所で「海外から来た人を助けたい」「笑顔にしたい」と思うようになりました。NRTASは企業研究を進める中で魅力のある会社だと気づきました。もともとは別の空港を希望していましたが、NRTASの社員のフレンドリーさ、アットホームな雰囲気に惹かれ、「この人たちと一緒に働きたい」と思いました。また英語の上達に向けて失敗と挑戦を何度も重ねながら努力してきた私は、ANAの「挑戦し続けるDNA」に強く共鳴するものがありました。 

私の所属する旅客サービス部では、新入社員はチェックインや搭乗ゲートでの業務からスタートします。そこからビジネスクラス、ファーストクラスのラウンジ業務の経験を経て、コントローラー、インチャージ(責任者)へステップアップします。最終的には国内線や国際線全体統括のスーパーバイザーを目指していきます。  

私は2024年よりインチャージ（責任者）業務を担当し、すべての出発便を安全かつ定時に飛ばせるように状況判断をしています。たとえば、搭乗締切時刻を過ぎてお客様がいらした際、本来は搭乗をお断りする場合も、状況に応じて受け付ける場合の判断を下し、一人ひとりのお客様に寄り添った対応にも努めます。天候事由による遅延などのイレギュラーが発生した際にも、お客様を混乱させないよう的確かつスムーズにご案内し、搭乗までの時間も快適に過ごしてもらえるよう心がけています。 

最近では、インチャージ業務の他にもVIPの接遇担当にも任命されました。新しい挑戦の毎日は刺激的で充実しています。 

いちばん好きな業務は、フロアの案内役です。フロアで困っていそうな表情、動きをされたお客様を見つけたら積極的に「何かお困りですか」など、お声がけします。お客様の中には、初めて飛行機に乗られる方や初めて外国に行かれる方、日本にお越しになる方がいらっしゃいます。ANAのお客様に限らず、他の航空会社をご利用される方も質問に来られますが、成田空港にお越しになるお客様全員のお手伝いをするようにしています。ANAグループの一員として日頃磨き上げている対応やサービスが、お客様の期待を超えたと思えた際にはすごくうれしいですし、海外のお客様が心から喜んでくれる姿を直接見られることは自身の志望動機が叶えられるやりがいを感じる瞬間です。搭乗ゲートで「さっきはありがとう」と声をかけてくださるのも、自分の接客が心に届いたことが感じられるうれしい瞬間です。成田空港でのひとときが、旅の良い思い出になってくれたらなと願っています。 

入社1年目の頃、私は失敗を繰り返し、何度も注意を受け、落ち込むこともありました。しかしNRTASは、失敗があった時にも、個人に責任を押し付けることはなく、次にどう改善すれば良いかを仲間と話し合って、一緒に考える文化が根付いています。失敗をしたから全責任を負わせるといったことは一切ありません。世話好きで、いい意味でおせっかいで、自分より周りのことばかりを気にする先輩が多くいます。 

私が入社1年目の時の直属のマネージャーも、現場や会社の雰囲気をいつも気にしているような方でした。以来、自分も自身の業務のみならず、周囲の言葉に耳を傾けられるようになったり、もっと社内の職場環境にまで気にかけられるようになろうと考えました。 

また、皆がお互いに声をかけ合う文化があることも特徴です。あいさつを交わすのは同じ部署のメンバーのみならず、部署異動後に久しぶりに会った時は「元気にしてた？」といった声がいつも飛び交っています。そして、いつでも、些細なことでも相談しやすい雰囲気が部署間の垣根を越えて漂っている。NRTASが持つこのようなあたたかさが個人の成長をバックアップしていると思います。 

異業種への出向経験は、普段の業務では思い至らない気づきやヒントを得られた貴重な機会となりました。私は、一つのことに特化したスペシャリストを目指すより、後輩の教育やサポートにも積極的に携わり、さまざまな部署で経験を積みながら、将来的には総合職への職種転換にもチャレンジしたいという思いもあります。未来の自分にワクワクしながら、何事も前向きに捉え、挑戦し続けたいと思います。