辻航平
Joined NRTAS in 2018
幼い頃から、ゲームをするより壊れた機械を直したり、プラモデルをつくることが好きでした。また一度作業を始めたら、時間を忘れるほど没頭するタイプで、整備という仕事が性に合っていると感じていました。
もともとは、航空整備士を目指して勉強を進めていましたが、就職活動を進める中でグランドハンドリングの方たちが使う特殊車両「GSE」の整備という道があることを初めて知り、「こっちも面白そうだな」と進路を切り替えました。
NRTASを選んだ理由は、世界中からさまざまな国の人が集まる成田で働けることにワクワクを感じていたからです。
現在は、航空機にお客様の手荷物を搭載する「ハイリフトローダー」、飛行機を所定の位置まで押す「トーイングカー(WT)」といったいわゆる主要GSEと呼ばれる大型の車両をメインに点検・整備しています。
その他、小型の牽引車両「トーイングトラクター(TT)」や、貨物室に直接手荷物や貨物を積み上げて搭載する際に使用する「ベルトローダー」といった車両も扱います。
また、現場で稼働中の車両に急な不具合が発生した際に急行し、不具合を直すこともあります。たとえば、ハイリフトローダーは、出発便や到着便の作業中に故障するケースもあります。時間に余裕がない中で大きなタイムプレッシャーを感じながら行う整備作業は、まだまだ慣れないですね。
点検整備する特殊車両の台数は膨大です。ANAの車両で言えば、年間500台近い整備を行い、国際空港ならではのスケールの大きさを感じます。
私の部署では、海外の航空会社の車両も取り扱っており、それらを含めると大体1000台近く。それを約30人の整備士たちで対応しています。
特殊車両によってはかなり複雑な構造をしているものもあり、故障原因がどこにあるのかを究明するのはベテラン社員でも苦労します。レバーの先の部分が壊れているのか。レバー自体が壊れているのか。そもそもほかの箇所に問題があるのか。とくに、海外製だと車によってはエンジンの掛け方一つとっても異なり、仕様も日本製とまるっきり違うこともあります。
また、大型車両になればなるほど一つひとつの部品のサイズ自体が大きく、それを取り扱うことは物理的にも大変です。
しかし、難しい整備ほどに、無事修理できたときの達成感はひとしお。何日間もかけて点検整備に携わった車両をオペレーターの元に返し、それが実際に使われている姿を見て「自分があれを直したんだな」と思うと感慨深いですね。直接お礼の言葉をいただくこともあり、報われる気持ちになります。
整備士は一人で判断し、一人で解決することも多いです。しかし、技術レベルが追い付かずに対応しきれなかったり、経験したことのないケースに遭遇することは入社6年目でも発生します。そんなときは、圧倒的な場数を踏んでいる先輩たちの力を借りて乗り越えています。技術的なサポートのみならず、誰かが忙しければ、手の空いてる人がカバーに回る。若手から中堅、ベテランまで、ワンチームで助け合っており、同じ目的を持つ仲間として年齢の垣根は一切ない。日々そういう環境の中で安心して仕事ができています。
この仕事は、ここまで知識を身につけたら十分という明確なゴールがありません。経験値がものをいう世界で、ベテラン社員でも実際に手を動かしながら色々な知識を身につけ、地道に経験を積んでいます。
また、整備というと黙々としたイメージもあるかもしれませんが、NRTASは仲も良く、どちらかというと和気あいあいとしています。プライベートでも親交があり、コミュニケーションをとりやすくすることで整備ミスも防げるので、入社される学生のみなさんも周囲の方と積極的にコミュニケーションをとっていくことを意識してみてください。
私が大切にしているのは、整備もグランドハンドリングもグランドスタッフもオペレーションも含めて、NRTAS社員一人ひとりが一つのチームであるということ。自分の仕事ですべてが完結するわけではありません。
整備士としてスキルを高められるいまの環境は充実していますが、最近では他部署であたらしい経験を積むことにも興味があります。空港ハンドリングという大きな枠組みの中で自分たちの行っている仕事を俯瞰して見つめ直し、その経験や知見を活かしながら、ANAグループとしてさらなるサービス品質の向上につながるよう努めていきたいと思います。
朝礼
朝礼後、各作業のアサイン(割り当て)を確認します。
点検車両引き取り
その日点検する車両を車両置き場から引き取ります。
作業開始
作業前の注意事項や確認事項をチェックしたのち、作業準備に入ります。
作業再開
午前の作業の続きに取り掛かります。
作業終了
片付けや最終確認をし、業務を終えます。
ルール
30秒で質問に
なるべくたくさん答える
ひこうきの丘
A滑走路南端にあり、さくらの山同様、飛行機の離着陸を間近で見られます。ハートのモニュメントが設置されており、鳴らすと幸せになれるとの噂もあります。
航空科学博物館
ひこうきの丘の近くにあり、航空関連の展示など詳しく知ることができます。家族連れでも楽しめるスポットです。
さくらの山
A滑走路北端にあり飛行機の離着陸が間近で見られます。春になると桜が綺麗に咲き、飛行機と合わせて写真を撮る方もいます。
ANAの国際線事業をリードするNRTASは
さらなる高みへ。新たな時代を切り開きます。