髙久美穂
Joined NRTAS in 2018
小学校の卒業文集に航空業界で働く夢をつづっていました。しかし、高校卒業時の就職活動で航空業界を検討したのですが、当時の航空業界では高校卒業の採用がなく、警備会社や大学で勤務していました。一度は諦めた航空業界ですが、「一度きりの人生だから、またチャレンジしたい」と思い直し、転職のチャンスをうかがっていました。幸運なことにNRTASから求人案内が出ました。人生最大の勝負という覚悟で面接に臨み、晴れて採用。内定の通知を聞いた時の興奮は今でも忘れられません。
嘱託職員として5年間勤め、その後チャレンジ制度で合格し、正社員となりました。精神に障がいを持つ私は、パートナー社(約10社)の契約書チェックを中心に、委託費の管理、入職者や退職者の名簿データの更新、入館証や制服といった備品の管理などの業務を行っています。
契約書チェックは、誤字脱字の確認および新旧の契約内容の確認をするのが任務です。じっくり見ていくのは単純な漢字や数字の間違いだけにとどまりません。契約書に記された内容は、10年変更しないものもあれば、1ヶ月単位で変更するもの、日本語表記や英語表記とさまざま。最新の契約内容をキャッチアップし、事前にどの契約がどれくらいの期間有効かを頭に入れておくことが不可欠です。私は1年に約50件ほど処理しています。
大学でも契約書チェックの経験はありましたが、そのときから非常に得意な作業でした。NRTASでも、数字の誤りを発見し、年2回行われるG・ASSERTION AWARD(ジー・アサーション・アワード)で表彰されたこともあります。アサーションとは、互いに声をかけあって重大なミスを未然に防ぐNRTASに根付くコミュニケーションスキルのことです。正しいか、間違っているかではなく、気づきにつながればいいという考えで、上司や先輩に指摘するときにも気をつかうことなく伝えられる風土がありがたいです。間違いを見つけ、「ありがとう」とよろこぶ顔を見るのはすごくうれしいですね。
私にはとても得意なことがある一方で、話を聞き取りながらの議事録のタイピングや、社外の人とのコミュニケーションなど、どうしても不得意なことがあります。しかし、NRTASではそうした作業を気兼ねなく上司や先輩にお願いできますし、みんな快くサポートしてくれます。
私は、仕事だけでなく、プライベートでも挑戦を続けています。その一つに、アビリンピックへの参加があります。アビリンピックとは、障害者技能競技大会のことで、CADや喫茶サービス、ビルクリーニングなどの約20種目の競技を競い合います。以前にもワード・プロセッサ部門での全国大会出場経験があったのですが、コロナ禍のタイミングで、通常の業務をこなすだけでなくもっと自分にできることはないかと、もどかしい思いを抱えていたこともあり、久しぶりの参加を決意しました。大会では所属先の名前を出す決まりがあったため、思い切って上司に相談。NRTASは初めての参加で、上司も存在を知らなかったのですが、「がんばって」と快く背中を押してくれました。
せっかくなら新しいチャレンジをしてみようと、オフィスアシスタントという書類発送準備作業と郵便物仕分け作業をいかに早くできるかを競う種目に出場し、県大会を勝ち抜き、全国大会への切符を手にできました。また、さまざまな参加者を見て「障がいがあるからできない」ではなく「障がいがあってもできる」ことを改めて感じられる機会となりました。今後、私だけでなく、この大会に参加する人が増え、NRTASの名がさらに知られるきっかけの一つになってくれればと願っています。
これまでの職場では、障がい者雇用という括りでまわりとの壁を感じるばかりでした。けれど、NRTASでは貴重な会社の戦力として見てくれ、同じ目線で働く仲間として見てくれます。コミュニケーションが苦手な私も、上司や先輩がたくさん話しかけてくれて、ようやく皆さんと自然に会話ができるようになりました。体調を崩すことも少なくないのですが、「大丈夫?」「無理しないでね」とみんなが声をかけ、気にかけてくれますし、できないことやわからないことがあれば、すぐに手を差し伸べてくれる。正社員登用の面接の際、いかに周りに支えられてきたかを振り返っていたら、感極まり涙が止まらなくなったほどです。
NRTASは社員の方々もよく口にするように、本当にあたたかい会社です。また、運動会や夏祭り、クリスマスパーティーなど社員の絆を深めるイベントがあり、毎年楽しみです。運動会とクリスマスパーティーには私の夫と共に参加しています。家族ぐるみでNRTASが大好きだからこそ、「自分も頑張らなきゃな」とつねに感化されていますし、もっと自分の能力を活かし、NRTASに尽くしていきたいですね。
出社
朝礼後にメールとスケジュールを確認し、課員全員の業務を把握。月初め・休日明けはメールが多く、返信だけでも1時間以上かかることも。
業務開始
システムの管理・修正や請求書の処理、提携パートナー会社へ業務の発注を行います。
昼食
社員食堂でモリモリ食べて、休日の予定を考えたりして気分をリフレッシュ。アビリンピックの大会が近づくと練習することも。
業務再開
契約書の内容をチェックをします。とても集中力が必要なので、適宜休憩を挟むことも大切。
打ち合わせ
現在の契約業務の進行状況を確認したりします。
退社
終礼をして退勤します。
ルール
30秒で質問に
なるべくたくさん答える
ANA成田スカイセンター
初めて見たときは鳥の巣?と思いました。皆さん略して「スカセン」と呼んでいます。
第一ターミナル南側 ITOKIワーキングスペース
大きな窓から飛行機が見えます。タイミングが合えばフライングホヌが見えることも。
第一ターミナル展望デッキ
仕事が終わって一息つきたいときに寄っています。お昼はここで食べることも。
ANAの国際線事業をリードするNRTASは
さらなる高みへ。新たな時代を切り開きます。