三上夏世
Joined NRTAS in 2017
幼い頃から航空機が好きで、小学校4年生の頃には私もいつか航空機に関わる仕事がしたいと夢見るようになりました。航空専門学校でグランドハンドリングの基礎を学び、就職先としてグローバルな環境にあるNRTAS一択に絞りました。海外の航空会社は、機体のデザインや仕様はじつにバラエティ豊かです。日本の航空機だけでなく海外の航空会社の機体に触れられる毎日はとても刺激的で、楽しそうだと思いました。そして成田空港は、世界各国のさまざまな人や文化が入り混じり、まるで世界を一箇所に集めたような特別なフィールドです。入社して6年たったいまでも毎日が新しい発見と出会いは尽きず、やりがいを感じています。
現在の仕事は、主に航空機を駐機場から駐機場に移動させる「トーイング業務」、出発機を自走できる位置まで押し出す「プッシュバック業務」を行っています。
入社後数年間は旅客機にコンテナを積んだり、旅客搭乗橋の着脱等、グランドハンドリングとしての基礎を学び、その後航空機のコックピットでブレーキ操作を行う「ブレーキマン業務」や更に難易度の高い「プッシュバック業務」を任せてもらえました。プッシュバックはグランドハンドリングの花形と言われますが、やはり難しさを感じます。重さ50トンほどの大型車両で最大で全長70メートルにおよぶ巨大航空機をプッシュバックしますが、業務を行った時は、機体の迫力に圧倒され、足が震えました。一発勝負のプッシュバックにやり直す時間的猶予はありません。その時に、感覚だけに頼るのではなく、私なりのやり方を見つけ、試行錯誤しながら徐々に上達していきました。
グランドハンドリングの作業は同じように見えても、条件がまったく同じであることはありません。とくにプッシュバックは、毎回初めての作業をやる感覚です。雨や風といった悪天候、機種の大きさや重さなど、さまざまな条件が作業に影響をおよぼしていきます。また、機種によって動き方、曲がる角度、押していく速度の感覚は違ってきます。そうしたさまざまな条件を全て受け入れた上で、イメージ通りに作業が完了できると、非常にうれしいです。
一方で遅延回復に成功した便のプッシュバックは重圧で押しつぶされそうになります。それまで皆が必死に頑張ってリレーのようにつないできたバトンが、最後にプッシュバックで失敗をすると全て水の泡になります。責任の重さには、慣れることはありません。
グランドハンドリングは、ステップアップのプロセスが明快で、やる気があれば、どこまでも高みを目指せる仕事です。ある意味ゲームをクリアしていくような感覚があるのは、この仕事ならではだと思います。
グランドハンドリングの仕事は、最近は女性も多く働いております。トーイング業務、プッシュバック業務に関しては、力を使うことはないですし、身体の使い方を覚えれば、問題ありません。やりたいという気持ちさえあれば、男女問わず活躍できます。ただ、外での作業になるため、とくに近年の夏の暑さは過酷さを伴い、冬の寒さもこたえるので、体力はあるに越したことはないと思います。
NRTASは、挑戦を後押ししてくれる社風にも働きやすさを感じています。
たとえば、まだやったことがない作業の訓練に対し、「これやっていいですか?」とか「こういうことをやりたい」と言えば積極的に後押ししてくれる風土があります。そういう空気感がすみずみに行き渡っているので、チャレンジに前向きで向上心の高い仲間が多いです。
今後は、英語をもっと勉強したいです。現在、海外の航空会社の便でコックピットと交信し、到着時にはパーキングブレーキの指示。出発時にはエンジンをかけるタイミングなど、機体の動きを指示していく「ヘッド・セットオペレーター」という業務も担当しているのですが、パイロットとは英語でやりとりをします。私は英語が苦手で、イレギュラーが発生した際は、コミュニケーションを取ることの難しさを感じます。そのため、パイロットの助けになるという意味でも、英語力を鍛え上げていきたいです。加えて、次々に新しい資格と技術を習得し、私ができることの幅を広げ、チームみんなから信頼され、ゆくゆくは憧れられるような存在になっていきたいですね。
出社
出社後、コントローラーに1日のアサインを確認し、朝礼開始。
ヘッド・セットオペレーター到着作業
機体到着後、コックピットと交信等を行い、フライト作業に入ります。
センダー出発作業
フライト作業を行い、出発にむけてサークルチェックを行います。
休憩
プッシュバック作業
約1時間前に機側に行き、サークルチェック(機体外部点検)とフライト作業を実施します。(以降、繰り返し)
退社
終礼シートにて作業を振り返り、帰宅します。
ルール
30秒で質問に
なるべくたくさん答える
430番台
Bランから到着する航空機が自分の真上を飛んでいくのが迫力満点です。
夜間のブレーキマン中のコックピット
成田空港を見渡せて、誘導灯がとても綺麗です。
格納庫
あまり見られない景色なので、初めて行った時は感動しました。
ANAの国際線事業をリードするNRTASは
さらなる高みへ。新たな時代を切り開きます。