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その一便を
飛ばすために。

〜すべてをチームで超えていけ〜

Team Narita

安全に。その上で、「絶対に定刻で飛ばしたい」。
そんな熱意でNRTASは皆つながっている。
定刻出発を日々支えつづけるチームの舞台裏に迫る。

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Section 01

万が一を起こさぬために。
事前準備に全力を注ぐ。

成田空港を行き交うのは、航空機だけではない。

航空機の到着から離陸までの地上作業を支援する特殊車両とよばれる車両から一般車両までが、絶えず縦横無尽に走行する。 国内最大の国際ハブ空港らしく、特殊車両は驚くほどに多種多様だ。 世界に1台しか存在しない車両だってある。

同じ車種でも車両の使用者(会社ごとに)により仕様が異なりボタンの位置もエンジンの掛け方も違う。 石井はそんな数ヶ月かけても到底覚えきれない車両の違いを一つひとつ頭に入れながら、あらゆる車両に万が一が起こらないよう点検、修理し、万全のコンディションに仕上げる。 じっくり時間をかけることが多い整備の仕事だが、その不備は空港のスムーズな運営が失われることを意味し、緊張感はつねに抜けない。とくに石井の頭を悩ませるのが電気系統のエラーだ。 目に見えない強敵には、入社数十年のベテランの先輩でも苦労する。わずかな手がかりを頼りに、一人黙々と作業に没頭。 そしてやっとのことで故障箇所を探り当てる瞬間は、宝を見つけるような興奮がある。

しかし最高の状態に整えても、原因不明な故障までは防げない。出発10分前や5分前はおろか、航空機の誘導の真っ最中に不具合が発生することもある。 そのとき、別のスタンバイ車両を手配する判断を迅速に下し、定刻出発を支えるのも仕事だ。 我が子のように手をかけ、送り出す車両には、「とにかく無事でいてほしい。心配で気持ちが休まることはないですね」そう石井は語る。

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エンジニアリングサービス部
石井(2014年入社)
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Section 02

バンク時は、空気が変わる。
臨機応変な対応こそ、真髄。

次から次へ便が飛んでは降り立つ成田。

つねに順風満帆に運航しているように見えても、機材トラブルをはじめ、日々予測不可能な出来事が発生する。 これらの想定外(イレギュラー)に対し、どこまでその影響を最小限にし、定刻出発を実現するかがチームのミッションだ。

たとえば、前便の到着が遅れ、5分のロスを挽回する上で、荒井は工程管理者としてどこを短縮できるか、または短縮できないのか。 旅客サービス、ロードマスター(※1)、各コントローラー、スポットなどNRTASの全部署、そしてAMD(※2)、AMO(※3)と情報共有し、空港全体を俯瞰しながら素早く計算。次々に指示を出す。 成田のタイトな乗り継ぎにも柔軟に対応してみせるという意気込みはすさまじい。NOC(成田オペレーションセンター:※4)は普段は落ち着いた雰囲気だが、成田特有のバンク(※5)時間帯に空気が一変。 ほぼ全員が座席から立ち上がって、せわしなく動き回るフロアに変貌し、熱気に満ちる。受話器と無線機を同時に駆使し、情報を効率的にやり取りする猛者も現れる。 そうしてギリギリまで頭を酷使し、力を尽くすも、航空機のドアクローズの際に機内のモニターが故障するなどのトラブルの見舞われ、定刻出発が叶わないことも。 そんなとき、荒井は非常に悔しい思いを味わう。「定刻出発はマニュアル通りに受け身で進めるだけでは実現不可能。便に携わる全員が能動的に動かなければ、成し遂げられません」。 工程管理は難題であるほど、達成できた時は、感謝の気持ちでいっぱいになる。離陸時には「あとは任せた」そんな思いを空へ飛ばす。

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オペレーションマネジメント部
荒井(2005年入社)
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Section 03

絶対に間に合わせるために、
ハードな状況にも挑んでいく。

旅客サービス部と言えば、お客様をおもてなしする華やかなポジションに見えるだろう。

しかし、その裏に、定刻出発を守るべく奮闘する姿がある。お客様を便に間に合わせるためなら、息を切らしてターミナルのフロアをひた走ったり、重い荷物を運ぶこともいとわない。 ご案内の際、お客様から厳しい言葉を寄せられても努めて冷静に応じる。 入社当初の李は、想像以上に体力勝負な仕事だと感じ、ガッツあふれる先輩の姿に刺激を受けた。

成田は、国際ハブ空港として、乗り継ぎのお客様対応への比重が大きい。 遅延案内ひとつとってみても、言語、文化、年齢、旅の目的もさまざまなお客様一人ひとりに合わせた対応が必要となる。 ベストが無理でも、セカンドベストを目指す。世界中のお客様を相手に難儀するが、それがNRTASの卓越したハンドリング力を育む。 旅客サービス部では、定刻出発を目指し、グランドハンドリングをはじめとする各部署が整えた土台の上で、搭乗という最終局面に臨む。

30分という限られた時間でいかに全てのお客様を乗せるよう促せるか。 「ここからがんばらなきゃ」と奮い立つ。「イレギュラーや予測できないことは日常だけれど、そこが腕の見せ所であり、醍醐味。」そう笑顔で李は語る。 また、イレギュラーを通じて、部署内外のチームワークが生まれ、強化されるとも感じている。 国際線ハンドリングの先駆者として積み重ねてきたNRTASの経験とノウハウ。それがいつも李の自信であり、誇りだ。

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旅客サービス部
李(2013年入社)
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Section 04

悪天候であっても、
ハンドリングの質を守り抜く。

グランドハンドリングの華と言われる作業がプッシュバックだ。

難度の高い訓練を経て、選ばれし者が任される。プッシュバックに憧れ、この道を選ぶ者も少なくない。 そしてそれは、定刻出発を実現するプロセスのラストを飾る。失敗は絶対に許されない圧倒的なプレッシャーとの戦いが始まる。 プッシュバックだけでなく、グランドハンドリングの作業において、雨、風などの悪天候は、定時運航を阻む大敵だ。

夏は、直射日光が降り注ぎ、照り返しが強い大地の上。 日影はほとんど見当たらない。冬は厳しい寒さに凍え、手や耳の感覚が鈍くなっていく。 そして春先の成田には砂埃や杉の花粉も多く、ゴーグルを装着し立ち向かう。 数センチ単位の正確さが求められる作業もある中、厳しい天候や環境下でも確実に作業を完遂する体力、集中力、タフネスが欠かせない。 その先に、NRTASが誇るクオリティが生まれ、定刻に航空機を送り出せるのだ。

離陸する便のお客様を手を振り見送るグッバイウェーブの瞬間は、何度味わっても何ものにも変え難い安心があり、幸せがある。

前田は語る。「世界中の空港がライバルになっても、ハンドリングのクオリティでは負けないと思っています」。 まったく同じ状況でのハンドリングは、一便として存在しない。 いつまでも、一便一便に真摯に向き合うことを忘れないでいたい。NARITAでハンドリングできること。 そのプライドとやりがいを胸に、前田は次の便へと歩き出す。

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グランドサービス部
前田(2019年入社)
用語解説
※1
ロードマスター:グランドハンドリングに於ける機側責任者航。
※2
AMD(エアポートマネジメントディレクター):成田空港におけるオペレーションの最高責任者。
※3
AMO(エアポートマネジメントオフィサー):AMDを補佐し、運航方針を策定。
※4
NOC(成田オペレーションセンター):運航方針に従い、各部署の調整と工程管理を行う成田空港オペレーションの中枢。
※5
バンク:成田空港において到着便と出発便が集中する時間帯
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