ANA成田エアポートサービスでは、入社1年目の社員一人ひとりに、気軽に相談できる先輩としてメンターがついて、社会人としての第一歩をサポートしています。
あくまでも指導とは異なり、業務以外の悩みや疑問にいたるまで広範にわたって身近な相談相手となっています。
メンターメンティーとして信頼関係を構築している足立さんと野本さん。
所属の異なるお二人がうまくコミュニケーションをとれている秘訣を伺いました。


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- 新人(メンティー)
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2015年11月入社
旅客サービス部 野本 麗シンガポール航空担当として、カウンター業務、出発・到着業務に携わる。
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- 先輩(メンター)
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2011年5月入社
旅客サービス部 足立 彩央里入社5年目、マルチ担当としてANA国際及びスカンジナビア航空のハンドリング業務を行う。英語以外の言語習得が目標。
- メンターの足立さんにメンティー時代のことを聞いてみました。
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私はANA国際線担当として配属されたのですが、メンターはオペレーションサービス部の方でした。職場の雰囲気も仕事内容も、全く違う部署の方で、お話するとリフレッシュになったことを今でも覚えています。視点や物の考え方も違うので、新入社員ながら会社の業務について違う側面を知ることができ、新鮮でした。自分の目線や考え方を良い意味で変えることができた機会になったと思っています。
いろいろ話を引き出すのも上手な方でした。
- 担当航空会社の違う二人がお話する時間を合わせるのは大変ではないですか?
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私たちは一人ひとりのシフトで動いているので、時間を合わせて会って話してという形にはしにくいですね。野本さんも同じ旅客サービス部ではありますが、担当している航空会社が違うこともあり、時間を合わせるのは難しい。オフィスで姿を見かけたときに、「最近どう?」と声をかけるようにしています。そのときの彼女の雰囲気や顔からわかることもあるので、ちょっと気になることがあればメールを送ったりします。また彼女と同じグループに所属している私の同期や先輩・チーフに、業務上のことや仕事ぶりを聞いたりして、間接的にも状況を知るようにしています。
臨機応変にいろいろなやり方で接点をもつように心がけています。
- 会社からメンターに期待されていることはどんなところでしょうか?
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新入社員は社会人1年目。社会に出て初めて気づくことや、ショックを受けることもあるだろうし、今まで悩んだことがなかったような内容で悩んだりということも出てきます。
そのような時に社会人の先輩としてきちんとフォローしたり、悩み込む前にアドバイスをして、その人らしさを発揮して活躍できるように、支えになることだと認識しています。

- メンティーの成長を感じるのはどんな時ですか?
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言葉では表現しにくいのですが、先輩や会社に馴染んでいっている姿を見た時でしょうか。私たちはチームで仕事をするので、先輩の輪の中にちゃんと入っているかなとか。オフィスで彼女の雰囲気をみていて、自分から輪の中に入っていっているところを見たときや、同期と楽しそうにしている姿を見ると、最初は居場所がわからなくてぎこちなかったのが、もう1年経つのだなと思います。
ハンドリング面では一緒に業務をすることはありませんが、髪型やメイクや制服姿が洗練されてきて、1年たち、いろいろ経験して、精神面でも成長し自信がついてきたんだなということがわかります。
- 野本さんはメンター制度でどんなところが支えになりましたか?
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自分がシンガポール航空担当でメンターの足立さんはANA国際線。担当航空会社は違いますが、将来的にANA国際線も担当したいと思っているので、業務内容を教えていただけますし、業務面で近くない先輩だからこそ相談できることもたくさんあるので心強いです。足立さんも心配して声をかけてくださるので、いろいろと相談ができてすごく助かっています。例えばご自身が新入社員時代はどうだったとか、今後どういうキャリアを描いているかとか。
入社前は、たくさんの知識を覚えることができるのかといった業務面の不安ももちろんですが、生活が不規則になるので体調管理や生活のリズムをどうつくるかとか不安なこともありました。その中で一番最初に接点をもつ先輩が足立さんで、右も左もわからない時に優しく接してくれるお姉さん的な存在で安心できました。
私もいつかはメンターに挑戦したいと思っています。足立さんのように、新入社員の支えになれるといいなと思います。
コミュニケーションの取り方や距離の置き方など、メンターそれぞれにやり方があります。自分がキャリアをどうつくっていくかという考えとメンターのキャリアがマッチするととても力強いと思いました。

- メンターとして計画を立てる上で心がけたことは?
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新入社員なのでまずは会社に慣れることが大事。あとはやはり業務が第一ですので、あまり彼女の業務の負担にならないよう気をつけました。目標を設定することで逆にそれが負担になると嫌だなと思ったので、ちょっと楽しくなるように、楽しい時間が共有できるようにということを意識して一緒に計画をたてました。彼女の担当ではないものの、ANAグループの一員ですし、ANAのハンドリングも知っておいてほしいとの思いから、ANA国際線の業務見学も計画に組み込みました。
- ここだけの話があれば教えてください
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【足立さん】
野本さんから初めてもらったメールの文章がすごくかしこまった感じでした。見たことないような(笑)。そこで通常だったらこういう感じで送るかな、という文面で彼女に送ったら、改めて指摘をしなくてもメールの文体が変わったので、多分私のメールを見て理解してくれたのかなと思いますが、すごく適応力ある子だなと感じました。【野本さん】
入社して初めてメールを送る相手がメンターさんだったので、最初はとても緊張しました。とても優しく返してくださって、上司や先輩へメールを送るときはこうすればいいのかと勉強になりました。【足立さん】
私も初めてメンターにメールを送る時、同じようにとても緊張しました。彼女の文面をみたときに、自分の経験を思い出し、その時の気持ちになって返信しました。
